週刊宮本武蔵アーカイブ(17)
吉沢久子
Erzähler 浅科准平
Verlag: Otobank
Beschreibung
国民文学作家・吉川英治の代表作『宮本武蔵』の週刊配信を開始!新聞小説として連載され、かつてないほどの人気を得た吉川英治の「宮本武蔵」を、情緒ある朗読に演出を加えたオーディオブックとしてお届けします。本コンテンツは、定期配信番組「週刊宮本武蔵」のアーカイブパッケージ版です。第70回 町人(2)奇怪な三人組が光悦の家の門前へ訪ねてきた。妙秀からその話を聞いた武蔵は、光悦の身を案じ、遊郭への誘いを断ろうとするが、光悦はなんの心がかりもない様子で、予定通り灰屋紹由の家へと向かう事になった。その後をつけてくる先刻の三人組……。彼らは一通の書付を携え、武蔵の身を追っていた吉岡家の者たちであった。第71回 春の雪馴染みのある遊郭で、女と楽しげに遊ぶ光悦・紹由とは対照的に、武蔵はどこか落付かない様子であった。なにか大事な時間をつまらなく過ごしているように感ぜられたのである。明らかにこの場の雰囲気から遊離している武蔵を気にかけた紹由は、吉野太夫に彼の相手をさせるよう指名をいれる。だがこの遊郭で、引く手数多な太夫を呼び出す事は容易ではなかった。第72回 雪響き(1)黙って酒席を抜け出し、廊下で禿のりん弥とはち合わせた武蔵は、「すぐ戻ってくる」と彼女に告げ、裏庭から外へ出ていった。その頃、武蔵との戦いを控えた吉岡伝七郎は、一足先に決戦の地・蓮華王院へ到着していた。武蔵を待ち侘び、寒さに耐え兼ねた伝七郎は、やがて一族一門の浮沈が決するであろうこのような場面でも、心よげに酒を喰らうのであった……。第73回 雪響き(2)決戦の時を迎えてもなかなか姿を見せない武蔵に対し、伝七郎は苛立ちを覚えていた。そんな中、しごく落ち着き払った様子で現れた武蔵。その身はすでに伝七郎よりも有利な地に立っていた。伝七郎の一喝を皮切りに戦いが始まる。自分より上手である敵に対し、柳生家の四高弟に囲まれた時以来のひけ目を感じた武蔵は、無心で相手の隙を伺っていた。第74回 今様六歌仙紹由が烏丸光広卿へ送った手紙に対し、戻ってきた返書は一枚のは白紙であった。どうしても吉野太夫をこちらの部屋に招きたい紹由は気持ちが収まらず、光広らが遊んでいる座敷へと向かい、障子を開けようとする。と、その時、出会い頭に現れたのは、この場の雰囲気にはそぐわない坊主頭の僧であった……。
Dauer: etwa 3 Stunden (02:33:52) Veröffentlichungsdatum: 05.08.2016; Unabridged; Copyright Year: 2016. Copyright Statment: —