三つの花冠 - ―ロザリオの祈りによる世の救い―
ハンス・ウルス フォン・バルタザール
Casa editrice: Saint John Publications
Sinossi
20世紀最高のカトリック神学者の一人ハンス・ウルス・フォン・バルタザールによる本書『三つの花冠 ロザリオの祈りによる世の救い』は、ロザリオの祈りの黙想をさらに豊かにするために書かれたものです。他のフォン・バルタザールの神学書と比較すれば、学術的探求というよりは霊的な修養を目的とする本書は、比較的読み易いとはいえ、特に過越の神秘において究極的に示される三位一体の愛の神秘への洞察や、包括的なマリア原理を中心とする教会論など、彼の神学の特徴が随所に現れているため、格好のバルタザール入門書とも言えます。本書は、ロザリオを一玄義毎にバラの冠に見立て、それぞれ 5 つの神秘を霊的に一環一環編み上げて三つの霊的な花冠が完成する、という構成になっており、 喜び・苦しみ・栄えの三つの玄義についての黙想となっています。